ここでは、
みんながダンサーです。

ロゴ:PDダンス - Dance for PD

PDダンス Dance for PD Japan®︎

パーキンソン病におけるダンス活動

PDダンス®︎とはパーキンソン病におけるダンス活動で「パーフェクトダンス」と「パーキンソン病」2つのPDを融合させた福岡のメンバーによる独自の名称です。現在世界中に広がっている「Dance for PD®︎」(2001~N.Y.)に基づき、日本では2016年より「Dance for PD Japan パーフェクトダンス」として活動を開始。薬と何らかのアクティビティを両立することがQOL(生活の質)の向上にも効果的であるという考えのもと独自のメソッドを開発しており、ダンスによって想像力や創造力を高めつつ、視覚、聴覚など五感を働かせながら身体、精神の潜在能力を最大に活かす効果があることから、脳や身体、心にも良い影響をもたらすというエビデンスが続出しています。

運営の仕組みについて

産官学連携

PDダンス®︎は一般社団法人パラカダンスが2019年より文化庁から事業委託を受け、パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を全国に展開・運営している株式会社サンウェルズと古賀 弥生氏(芸術文化観光専門職大学 教授)と坪井 義夫氏(順天堂大学 共同研究講座 特任教授)とが協働した事業です。

ダンス活動を通じ、難病パーキンソン病患者にとってどのような効果や影響を生み出すかについて、芸術と医療の両面から検証を行なっています。

主な活動メンバー

この取り組みは、2016年に福岡在住のダンスアーティスト・マニシアが、海外で学んだ「Dance for PD®」の活動を国内で始めるにあたり、福岡大学病院(当時)の坪井教授に協力をお願いしたところから始まっています。その後、パラカダンスが運営を担うことになり、2019年から文化庁の委託事業となりました。ちょうどその頃パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」が福岡に新設されることになり、開設当時から施設内でのダンス活動を行っています。このプロジェクトは、これまでPDハウス職員や福岡大学病院脳神経内科のメンバー、アートマネジメントの専門家や地元ダンサー、ご家族など多くの熱意ある方々の協力によって支えられてきました。
現在、その輪は全国へと広がり、当事者団体、文化施設等、各分野の協力団体も増え続けています。

写真:坪井義夫

研究者:坪井義夫教授

1986年千葉大学医学部卒。同大学神経内科に入局後、松戸市立病院等を経て1997 年より福岡大学神経内科所属。2000年から3年間米国Mayo Clinic留学後、再び福岡大学病院に所属し、2011年10月~2024年3月まで脳神経内科学教室教授を務める。脳神経内科領域でも運動障害学、特にパーキンソン病を専門として臨床、研究をする傍ら、友の会顧問活動を通じて社会活動を行っている。現在は、つつみクリニックにてパーキンソン病専門外来センターのセンター長として勤務の他、順天堂大学共同研究講座特任教授も務める。

写真:マニシア

アーティスト:マニシア

1989年、NYでのダンス活動プロジェクトで、15名の妊婦によるダンス作品に臨月での出演。以降、多世代間でのコミュニティダンス創作を始め、障がいのある人々やDV被害者、難病・不登校・少年院・無国籍などの子どもたちなど多様な対象に向けたワークショップや作品制作を通じ、ダンスの普及に取り組む。2014年に開催されたPEOPLE DANCINGでDance for PD®︎と出会い、NYのマークモーリス・ダンスグループで指導者養成講座を修了。2016年に福岡でDance for PD Japan®︎を結成。2023年、日本初の認定講師となり、現在、その養成に力を注いでいる。
写真:野中香織

運営:野中香織

高校卒業後、ダンス未経験でショーダンサーとして活動しながら叩き上げでダンスを学ぶ。退団後多様な表現に出会い、2016年コミュニティダンスファシリテーター養成講座修了。2018年一般社団法人「パラカダンス」を設立。あらゆる垣根を超えた生き様のダンスに魅了され、医療、福祉、教育現場におけるダンスの可能性を探っている。

写真:山本澄子

難病看護師:山本澄子

1994年国立指宿病院付属看護学校卒業。同年より福岡大学病院に入職し、2002年から脳神経看護を経験。2017年からパーキンソン病のデバイス補助療法に携わり、2019年World Parkinson Congress(WPC)のケアパートナーラウンジ日本人スタッフとして参加する。難病看護師、パーキンソン病療養指導士として施設内のパーキンソン病の看護や様々な職種との連携調整を行うとともに、PDダンスでは当事者だけでなく、ご家族(ケアパートナー)の方々への支援に取り組んでいる。

活動報告

参加者の声

  • 参加者Aさん:だんだん楽しくなってきました!やはり、音楽に合わせて踊ると、体がスムーズに動くような気がします。
  • 参加者Bさん:最近体調が優れず少々ヘこんでいたのですが今日のPDダンスで、気持ちがほぐれてとても楽しいひとときを過ごせました。明日からまたげんきでがんばりますね。なによりの良薬です。
  • 参加者Cさん:毎日同じ事の繰り返しの生活から一転して ダンサーのひとときを過ごせるのは明日への活力に繋がる
  • 参加者Dさん:昨日楽しいかったです。リズム感が悪くダンスは苦手でしたが ”ゆっくりコース”があったので感激しました!ノリノリの ダンスデビューでした~
  • 参加者Eさん:母はもちろんのこと、家族である私もとても楽しく、親子に笑顔が戻りました。
  • 参加者Fさん:座っていましたが小さく動く手足指先、大きく動く腕や足と身体のすべてのパートを動かせて良かったです。
  • 参加者Gさん:初めての参加でしたが、音楽に合わせて身体を動かすことで楽しく充実した時間を過ごすことができ、いつもより身体が軽くオンの時間が長引いたように感じます。一人でyoutubeなどを見てリハビリ体操をするより、zoomではメンバーの一員として参加させていただいてるという自覚が高まり、より楽しくより真剣に取り組むことができました。

動画:PDダンス Dance for PD JAPAN®︎ 活動ドキュメント